平成28年度


3. 日本・南米の農業ビジネス創出に向けた交流


3.① 現地日系農業団体調査

内容 主要日系農業者団体に対して、調査を行う。
備考 調査内容としては、組合員数・栽培作物・売上高等。
実施 現地日系農業団体調査は、現地のビジネスパートナーを求める日本企業等へ情報を提供するた めの基礎調査とした。調査は、Eメールで、その後、電話もしくは直接面談にて追加調査を行い、集計結果を第2回事業推進委員会(9月15日)の際に報告した。その後も引き続き、日系農業団体を訪問し、調査を続け、調査結果を補完した。

3.② 農・食産業関係機関・団体の交流事業

内容 本交流事業は、日本と南米日系農業関係者との農業ビジネスの創出に向けた連携強化を図ることを目的として実施された。今回は、過年度より継続して現地から強いニーズがある小型農業機 械を取り扱う「ヤンマー株式会社」と土壌改良剤を取り扱う「株式会社泰雅」の代表 2 名が南米を訪問し、意見交換及び視察を行った。
実施 ①第1次派遣
  • 日程:2016年9月17日(土)、2017年1月28日(土)、2月3日(金)、2月4日(土)
  • 参加者:合計200名以上
  • 場所:ブラジル国サンパウロ州
  • 内容:労働負荷の軽減、品質の均一化を図るため、過年度から高い需要のあった日本製小型移植機を2016年9月にヤンマー株式会社が試験的にブラジルへ輸出した。そこで、同社に実際に日本製小型農業移植機のデモンストレーションを行って頂いた。

②第2次派遣
  • 日程:2017年1月27日(金)~2月6日(月)
  • 参加者:合計200名以上
  • 場所:ブラジル国サンパウロ州
  • 内容:事業対象国の一部において、化学肥料や農薬の過剰使用により連作障害が発生している。解決策として、そのような農地に有機資材を導入することで、土壌環境を改善し、連作障害回避と減肥を図った。平成29年1月27日から2月6日まで11日間にわたり、意見交換及び視察を実施した。

3.③ 日系農業関係者幹部との交流会

内容 本交流プログラムは、日本と南米日系農業関係者との農業ビジネスの創出に向けた連携強化を図ることを目的に実施された。日系農業関係者幹部との交流会は、日本・事業対象国間の農業ビジネスの創出に向け、日本から食品加工機械を製造販売する「八尋産業株式会社」と地域活性化コンサルティング業務を行う「株式会社 HEG」の代表2名が南米を訪問し、意見交換及び視察を行った。
実施
  • 日程:2017年1月27日(金)~2月10日(金)
  • 参加者:220名
  • 場所:ブラジル国サンパウロ州、ボリビア国サンフアン移住地、ボリビア国沖縄移住地
  • 内容:日本・南米4カ国間の農業ビジネスのセミナーは、第 2 回日系農業者団体連携強化会議の翌日に開催した。セミナーでは、日系農業関係者へ日本企業を紹介し、農業ビジネスに係る商談が行える場の提供を目的とした。農・食産業関係機関・団体の交流事業と日系農業関係者幹部との交流会に参加している企業4社を含め、日本側から計8社にプレゼンテーションを頂いた。プレゼンテーション後、各社テーブルを設け、個々に商談ができるようにした。
 

3.④ 日本・事業対象国間の農業ビジネスのセミナー等

内容 本セミナー等は、日本と南米日系農業関係者との農業ビジネスの創出に向けた連携強化を図ることを目的に実施された。「4.2 農・食産業関係機関・団体の交流事業及び 4.3 日系農業関係者幹部との交流会」と併せて実施し、両者間で農業ビジネスに係る商談が行える場を設定した。
実施
  • 日程:2017年2月3日(金)
  • 参加者:99名
  • 場所:ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市 宮城県人会会館
  • 発表企業:八尋産業株式会社、株式会社泰雅、株式会社 HEG、Yanmar South America Indústria de Máquinas Ltda.、BBBR.ltda.、Zensho do Brasil Comercio de Alimentos Ltda.、 INABATA AMERICA Co.、株式会社中神種苗店