平成30年度


3. 日本の地方企業とのビジネス交流


3.① 地方公共団体との協力体制構築のためのヒアリング

内容 日本の地方公共団体のビジネス交流に関する意向等を把握する。
備考 日本の各地の商工会議所にアンケート調査を行う
実施 通年。中南米の都道府県人会とのつながりが深い地方公共団体に、農業ビジネスに関心のある企業・団体の有無、農業ビジネス交流への意向等について状況を把握するため、アンケート(Eメール)・ヒアリング(電話、訪問)を実施した。
調査対象の都道府県は主に移民の排出が多い県、南米の県人会で協力を得られた県、知事や企業からなる訪問団が移民周年記念として過去5年の間に南米を訪れた実績がある県、今年度のJICA事業で企業セミナーを予定している福岡県と長崎県とした。

3.② 日本の地方企業とのビジネスマッチング

内容 若手農業者等の育成研修時にビジネスマッチングを行う。
備考 農業・食品関連の展示会へ参加するとともに、日本の地方企業への訪問を行う。
実施 通年。3.①で展示会出展企業等への直接アプローチが企業発掘に有効であるとわかり、施設園芸展、次世代農業EXPO2018、アグロ・イノベーション2018等に出展していた農業関係企業のブースを訪問して本事業の説明を行い、海外展開状況や中南米の日系農業者等とのビジネスへの関心を聞き取りした。
さらに群馬県やパラナ日伯商工会議所等からの紹介もあり、13社が中南米の日系農業者等とのビジネスに関心を示した。

3.③ 農業ビジネスセミナー等

内容 中南米進出に関心のある日本の地方企業を中南米に派遣し、日系農業者等とのビジネスセミナーを開催する。
南米とのビジネスにご興味のある企業を募集(終了)[PDF]

参加者:農業・食品関連企業の方。各企業1名、計1~2社を予定。
参加企業には、ビジネスセミナーにてプレゼンテーションや意見交換を行っていただきます。
備考 期間:2019年2月上旬。全行程1週間程度。
訪問先:ブラジル国内(サンパウロ近郊)の日系農業者団体を訪問予定。(参加企業の分野・ご関心に合わせて訪問先を設定いたします)
実施 農業ビジネスセミナー等
  • 日程:2019年2月2日(土)~2月13日(水)
  • 参加者:2名
  • 場所:ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市、モジダスクルーゼス市、ピラールドスル市、イビウナ市
内容:
3.①②で発掘した企業各社に平成31年2月4日にブラジルで開催する農業ビジネスセミナーへの参加を募集したところ、4社が応募し、選考によって選ばれた青果物の鮮度保持フィルム企業とこんにゃく企業の2社をブラジルへ派遣した。
農業ビジネスセミナーでは自社ビジネスのプレゼンをすると共に、商談会の場で関心を持つ参加者により具体的な提案をした。その後の視察においては、ピラールドスル、サンミゲールアルカンジョ、イビウナといった日系農協を訪問してニーズのヒアリングをした他、AGRONIPPO社(こんにゃく、もやし等の食品製造販売企業)の訪問、卸売青果市場・スーパーマーケットの視察による流通・販売状況の調査、ヤマト商事(輸出入商社)やJETROから日本とブラジルでのビジネス情勢のヒアリングを行った。

 

3.④ 日系農業者・団体に関するデータベース作成

内容 日本企業とのビジネスに関心のある本事業参加者・団体と、日本企業との連携を促すため、日本企業への情報提供を目的とした、本事業参加者・団体のデータベースを作成する。
備考 データベースの内容は、各参加者・団体の所在地、連絡先、HP、耕作面積、生産農産物、農業生産以外の活動等(6次産業化の取組等)、日本企業とのビジネス要望等。
実施 通年。日本企業とのビジネスに関心のある本事業参加者・団体と、日本企業との連携を促すため、日本企業への提供を目的とした本事業参加者・団体のデータベースを作成した。その結果、南米4か国における登録団体数は計43団体(ブラジル32、アルゼンチン3、パラグアイ6、ボリビア2)となった。
なお、データベースについては事業ウェブサイト上に掲載し、南米とのビジネスに関心を持つ企業が本事業対象の日系農業者団体の情報を閲覧できるようにした。

過年度のデータベースのリスト[PDF]