平成30年度


2. 研修・交流事業


研修参加の流れ

  • STEP1
    第1回日系農業者団体連携強化会議(7月25日)にて、研修について説明し、研修生の募集を開始。
  • STEP2
    参加したい研修を決め、応募用紙を記入し、所属組織の代表へ送る。
  • STEP3
    各所属組織の代表は、研修生候補者を推薦し、応募期限(2018年8月25日)までに、推薦研修生の応募用紙をCKC担当者へ送付する。
  • STEP4
    第2回PMC及び第2回事業推進委員会にて、研修生を最終決定する。

2.① 若手農業者等の育成研修(日本への招へい)

内容 次世代リーダーとして見込まれる者を対象にした日本での研修。
備考 南米4か国から参加者20名以上を予定。3週間実施予定。
研修応募締め切り:2018年8月25日
所属組織代表はCKC担当者へ応募用紙をメールで、締め切りまでに送ってください。
実施 ①グループリーダー研修
  • 日程:2018年9月29日(土)~10月21日(日)
  • 参加者:6名(ブラジル5名、ボリビア1名)
  • 場所:東京都、長野県、千葉県、茨城県、群馬県
内容:
本研修ではより多くの農業の現場を訪問すると共に、展示会視察や企業訪問によって日本の農業分野の新しい技術を学び、ビジネス展開の可能性を検討した。さらに次世代農業者に取り組む養成塾や農業ビジネスの起業家と交流を深めた。

 
②専門研修:直売所
  • 日程:2018年10月7日(日)~10月27日(土)
  • 参加者:3名(ブラジル2名、パラグアイ1名)
  • 場所:東京都、千葉県、茨城県、群馬県、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県
内容:
本研修では道の駅や観光農園といった生産者による直売の取り組みに特化した。さらに展示会視察や企業訪問によって日本の農業分野の新しい技術を学び、ビジネス展開の可能性を検討した。また次世代農業者に取り組む養成塾や農業ビジネスの起業家と交流を深めた。

 
③専門研修:野菜
  • 日程:2018年11月9日(金)~11月30日(金)
  • 参加者:3名(ブラジル3名)
  • 場所:東京都、群馬県、埼玉県
内容:
本研修では主に農家研修によって野菜の栽培技術、包装、販売などに特化して学び、さらに受入農家との交流を深めた。直売所を視察して地産地消の取組を知ると共に、農業用機械の企業、植物工場といった農業分野における技術革新を学んだ。

 
④専門研修:飼料
  • 日程:2018年11月17日(土)~12月7日(金)
  • 参加者:3名(ブラジル3名)
  • 場所:東京都、神奈川県、茨城県、群馬県、千葉県
内容:
本研修では特に、穀物(大豆、トウモロコシ等)の付加価値向上のため、濃厚飼料の品質を向上させる技術を学ぶことを目的とした。さらに展示会視察や企業訪問を組み入れて日本の農業分野の新しい技術を紹介することで、ビジネスマッチングを図った。食品リサイクルによる飼料製造といった先進的取組や、牧場・養鶏場といった畜産現場を訪問した。

 
⑤専門研修:加工
  • 日程:2018年11月17日(土)~12月7日(金)
  • 参加者:3名(ブラジル2名、ボリビア1名)
  • 場所:東京都、神奈川県、長野県
内容:
本研修では果物の付加価値向上のため、減圧乾燥といった加工技術やブランディングに特化した。さらに展示会視察や企業訪問を組み入れて日本の農業分野の新しい技術を学び、ビジネス展開の可能性を検討した。また地元の特産品を活用した商品開発の取組について学んだ。

 
⑥専門研修:花
  • 日程:2019年1月13日(日)~2月3日(日)
  • 参加者:3名(ブラジル2名、ボリビア1名)
  • 場所:東京都、神奈川県、長野県
内容:
本研修では果物の付加価値向上のため、減圧乾燥といった加工技術やブランディングに特化した。さらに展示会視察や企業訪問を組み入れて日本の農業分野の新しい技術を学び、ビジネス展開の可能性を検討した。また地元の特産品を活用した商品開発の取組について学んだ。

 
⑦過去の研修生の調査
平成25年から平成29年に同様の研修に参加した83名の研修生の役職の変化についてヒアリングを行い、67.5%が研修後の役職の維持または昇進となったことがわかった(所属先を退職した者は除く)。

2.② 日系農業者団体女性部の女性活躍推進研修

内容 日本の農村助成の取組を視察する研修。
備考 日本で実施、南米4か国から参加者8名、3週間実施予定。
研修応募締め切り:2018年8月25日
※所属組織代表の推薦を得てから応募して下さい。
所属組織代表はCKC担当者へ応募用紙をメールで、締め切りまでに送ってください。
実施 日系農業者団体女性部の女性活躍推進研修
  • 日程:2019年1月13日(日)~2月3日(日)
  • 参加者:8名(ブラジル5名、アルゼンチン1名、パラグアイ1名、ボリビア1名)
  • 場所:東京都、栃木県、埼玉県、愛媛県、長野県
内容:
本研修ではグリーンツーリズムや民泊といった地域活性化の取組を学んだ。愛媛ではJA女性部との交流に加え、地域の特産品を活かした商品開発を学んだ。また研修生の関心に合わせて、一部の研修生は「こんにゃく実習」および「専門研修:花」の行程に参加した。

 

2.③ 農業・食産業分野に係る専門家派遣による研修

内容 中南米現地に日本人専門家を派遣して行う、現地研修。
備考
実施 コース1:日本食
  • 専門家:康本高晶
  • 日程:2018年7月20日(金)~7月22日(日)
  • 参加者:155名(7/20:36名、7/21:34名、41名、7/22:44名)
  • 場所:ブラジル パラナ州マリンガ市
内容:
ブラジルのパラナ州マリンガ市で開催された日系人移住110周年記念「EXPO IMIN 110」を日本食紹介の機会を捉え、日本食のワークショップを行った。専門家研修として、研修生は講習を受けると共に、広く催しを訪れた人々に、現地調達可能な食材を用いた日本食の調理実演を通じて、日本食普及を行った。
内容は出汁の取り方や煮物、醤油ラーメン、天ぷらうどうん、ざるそば、茶碗蒸し等の作り方をデモンストレーション。さらに紹介した料理のレシピを配ることにより、紹介したメニューの定着を図った。また、当該ワークショップは日本の農林水産省が主催していることもアピールする機会とした。

 
コース2:施設園芸
  • 専門家:後藤るみ
  • 日程:2018年9月21日(金)~9月23日(日)
  • 参加者:170名(内、本事業研修生として3名が参加)
  • 場所:ブラジル サンパウロ州バストス市
内容:
日伯文化福祉協会の農村委員会「文協Rural」では農業の課題について議論する講習会「文協RURAL」を毎年 1 回実施しており、第 9 回となる 2018 年は日本の習慣でもある「もったいない」をテーマに、無駄をなくし再利用を促す考えについて学ぶ講習会が開催された。
講習会の講師の一人として、本事業から野菜栽培を専門とする後藤氏を派遣し、施設園芸農業において、「もったいない」という視点から、雨よけや遮光ネット、温度障害防止といった天候等の自然環境からくるリスクを回避して、野菜の品質・生産性向上のための講習を実施した。
本事業からの受講生は併せて他の講演聴講、関連施設の視察、展示品の視察等を行い、他の参加者との意見交換も行った。

 
コース3:農業経営
  • 専門家:澁谷喜久
  • 日程:2019年2月2日(土)~2月16日(土)
  • 参加者:290名(ブラジル177名、アルゼンチン3名、パラグアイ52名、ボリビア名58名)
  • 場所:ブラジル、ボリビア、パラグアイ
内容:
長年群馬県で農業振興、農協育成、農業従事者若手の育成および農業ビジネスへの新規参入事業に携わっていた元群馬県農政部長の澁谷氏を専門家として派遣し、その経験から南米各農協において経営、ビジネス起業、若手育成について日本での好事例を紹介しながら、ブラジル国サンパウロ州、同国パラナ州、ボリビア国サンタクルス県、パラグアイ国アルトパラナ県、同国セントラル県において指導を行った。
同氏が農政部で携わっていたぐんまフロントランナー養成塾は、経営視点を有した農業人材を育成するものであり、2月4日に開催した「第2回第2回若手農業者等を対象とした交流会」での助言、パラグアイでは、2月16日に開催された農協中央会主催の「第14回日系青年の集い」にて農業後継者育成に関する講演を行った。