平成27年度


4. 日本・南米の農業ビジネス創出に向けた交流


4.① 日系農業関係者幹部との交流会

内容 本交流プログラムは、日本と南米日系農業関係者との農業ビジネスの創出に向けた連携強化を図ることを目的に実施された。日系農業関係者幹部との交流会は、日本・南米4カ国間の農業ビジネスの創出に向け、日本側からは種苗会社と農業機械販売会社の代表2名が南米を訪問した。また、南米側からは穀物の輸出を目指す農協関係者とお茶栽培の可能性を探る農業者、ブラジルの紅茶生産者ら合計4名が日本を訪問し、意見交換および視察を行った。
備考 交流プログラムは以下の3回に分けて実施された。
  • 第1次派遣(種苗および中古農業機械)
  • 第2次派遣(穀物およびお茶)
  • 第3次派遣(お茶)
  • 実施 ①第1次派遣:種苗および中古農業機械
    • 日程:2015年7月25日(土)~8月7日(金)
    • 派遣者:2名
    • 場所:ブラジル国サンパウロ州、アルゼンチン国ブエノスアイレス州ラプラタ市
    • 内容:ビジネス創出に向けた交流の第一陣として、市場で付加価値をつけるための新品種の種子導入、そして南米日系農業者からニーズが高いとされる農業機械にビジネスの機会が生まれるかを探るため、日本の種苗会社および農業機械販売会社を南米へ派遣し、意見交換および視察を実施した。
     

    ②第2次派遣:穀物およびお茶
    • 日程:2015年10月9日(金)~23日(金)
    • 派遣者:2名(ブラジル)
    • 場所:東京都、静岡県、群馬県
    • 内容:第2次派遣ではブラジルの農業関係者2名を日本へ派遣した。1名は、ブラジルで生産される大豆やトウモロコシ等を飼料として海外に輸出し販路拡大の可能性を探るため、日本の商社、JA等を訪問し、意見交換を行った。もう1名はブラジルでのお茶栽培振興を図るため、日本の製茶メーカー、製茶工場、研究所等を訪問し、お茶の種類、栽培、加工技術、販売等を学習するとともに、ブラジルにおけるお茶栽培の可能性調査を行った。
     

    ③第3次派遣:お茶
    • 日程:2015年10月20日(火)~30日(金)
    • 派遣者:2名(ブラジル)
    • 場所:東京都、神奈川県、愛知県、京都府
    • 内容:参加者2人が第4回紅茶フェスティバルに招聘されたことを契機に、ブラジル産紅茶の日本への輸出可能性を探ることを目的に交流事業を実施した。なお、派遣されたレジストロの製茶会社は紅茶を主体とするが、現在、緑茶需要の増大を見込んで緑茶開発にも力を入れている。
     

    4.② 日本・南米4カ国間の農業ビジネスのセミナー等

    内容 日本・南米4カ国間の農業ビジネスのセミナー等については、「4.①日系農業関係者幹部との交流会」の第1次派遣にあわせて実施した。日本側からは、種苗を扱う会社と農業機械販売会社の代表が参加した。セミナーはブラジルとアルゼンチンにて、合計2回開催された。
    実施 ①第1回:「ブラジル農業の労働者不足解消のため、農作業の機械化・システム化」
    • 日程:2015年7月30日(木)
    • 参加者:23名
    • 場所:ブラジル国サンパウロ州イビウナ市
    • 内容:
      (1)日本の種苗会社と農業機械販売会社による講演
      (2)南米の農業関係者と意見交換


    ②第2回:「アルゼンチンの今後の農業経営について」
    • 日程:2015年8月2日(日)
    • 参加者:18名
    • 場所:アルゼンチン国ブエノスアイレス州ラプラタ市
    • 内容:
      (1)日本の種苗会社と農業機械販売会社による講演
      (2)南米の農業関係者と意見交換